そんなこと、全く考えてなかった。

「どーしよぉ…」

…でも、来ちゃったし。
行くだけ行ってみようっ!!

バッと顔をあげて、インターホンのボタンに指を近づける。

メールの送信ボタンを押すときみたいに、指が震える。

「よしっ」

インターホンを、押した。