「な、なんで!?もう、8時だよっ」
「なんでって…」
「冷蔵庫の中に、食材なかった!?」
「いや、あったけど…」

質問攻めのあたしに、押されぎみな結城くん。

まさか…

「あたしに気をつかって、とか?」
「は?」
「ごめんなさいっ。あ、ちょっと待って、今からご飯作るから」
「ストップっっ!!」

言うだけ言って、ベットを出ようとするあたしを、大きな声で止める。

「落ち着け」
「でも…」
「質問答えるから、まずそれくっちまえ」

そう言って雑炊を指差す。