「聞こえてますぅー」
「ハハッ、わりぃわりぃ」

むぅっと、頬を膨らますと早く食えと急かされた。

「うまいか、わかんねーぞ」
「…」

一口食べて固まる。
うわ…。

美味しすぎるっ!!

固まってるあたしを見て、焦ったような顔をする。

「やっぱ…不味いよ、な」
「違うっ、違うっ、違うっ」

少しの頭痛も気にせず、首をブンブン横にふる。

「すっごくっ、美味しい!!固まっちゃうくらいっ」

思ったこと、全部言うと、しばらくキョトンとしてからフッと笑った。