足並み揃って





鬼頭「コンビで考えてきめたから」


そしてそう鬼頭は付け加えた。


それをきいてまた俺は腹がたった


村田『それで相方の竹原は
お前の話聞いて了承したのかよ!?』


竹原は絶対に止める奴だと
知っていたからだ。



鬼頭「あいつもお前と同じ事をいっていた」



村田『なら解散なんてしー...』



鬼頭「俺は決めたんだ!!」




急に鬼頭の目つきと口調が変わった。




「12年間やってきた。

たくさん苦労もしたし辛いこともあった。でも辞めたいと思うことは一度もなかった

なんでかわかるか?


それ以上に芸人が楽しかったからだ!!



芸人としていろいろ見てて学んで
何度も何度も本気で売れたいと思った!
ネタづくりも頑張ったし
先輩からのアドバイスもたくさんきいた!


でもいつからか
俺の中の理性が揺らぎはじめたんだよ


最初は嘘かと思った。


嘘であってくれと思った

一度もそう感じたことがなかったからだ


自分に何度もいいきかせたよ
ふざけるな!って
俺もお前に言われるみたいに
自分にいいきかせた


でもダメだった...



やっぱり拭いきれなかったんだよ!


悔しいさ!悔しいけど...


もうどうにも出来ねぇんだよ...」




そういうと
鬼頭は下を向いた。