「・・・やくそく・・ね・・ちゃん・・・みぃちゃん。みぃちゃん!!」



「・・・う・・ん・・・え?えっ!?」


真白の少し大きめの声に現実世界へと連れ戻された私。


「それじゃあ、みぃちゃん、やくそくだよ~。」


「・・約束??」


「もぅ、みぃちゃん、さっきやくそくしたでしょ~。ぼくのおうにちきてねって。」


「家??」


「そうだよ、ぼくのおたんじょうびのひ~。たのしみだね~。わすれちゃだめだよ~。う~ん・・・あ!そうだぁ~!!」


何を思いついたのか、繋いでいた手を引っ張られる。


”ちゅ。”


音と共に私の頬に何かが触れた。


「わすれないおまじない~。みぃちゃん、また、あしたね~。」


彼はそう言ってパッと私から離れると手を振って帰って行った。



「・・・・・・っ!!!!!」



--・・・い、今のって・・・キス!?!?--




その後は、いったい自分がどう行動したのか覚えていない。


いつの間にか、夜になっていて・・・


ベットに入ったけれど、なんだかそわそわするような、ふわふわするような変な感覚にとらわれてなかなか寝付けない。


--真白に・・キ、キス・・されちゃった。--




結局、私は一睡もしないままで次の日の朝を迎えてしまった。