「あんたらなんて要らないんだよ!!」

そう突きつけられた言葉。

俺と、俺の弟達に向けて。

「ママ!!何で!?」

まだ幼い一番下の弟、修(しゅう)。

泣きながらも叫び続ける。

…どうして?

あんなにも仲が良かったのに。

昔は笑いあってたのに。

人って、こんな生き物か。

「修、泣くな。」

自分も泣きたいくせにカッコつけてる朱里(しゅり)。

「修、朱里。行くぞ。」

俺は二人を連れて部屋を出た。

金は、両親が置いていった。

暫く旅行に行くみたいだ。

もう、親には頼らない。