わたしだけの王子様


目を点にしている私をみてくすっと笑うと、おじぎをして何も言わずに私に右手を差し出した。





・・・この人、私が言葉を理解できないのを知っていてわざとしゃべらないのかも。





ちょっとした信頼感がうまれ、私はその人の手を掴んで立ち上がる。



すると、執事の格好をしたその人は、また笑顔をむけて優しく軽く私の手をつかんで門の中・・・お城の中へと連れて行った。







門番さんは、わたしにしたさっきの槍を向ける行動に反省したのか一気に元気をなくしていた。