龍神 Sside【完】







警察の人と一緒に家へ向かう




家の中をみた警察の人は絶句していた



玄関から続く赤。そんな赤を諸共せずに歩む僕をみて、警察は何も言わずに付いてきた






そのとき、目を覚ましたお兄さんは僕をみて「ひっ」顔をゆがませた




訳もわからず首を傾けると「来ないでくれっ、頼む!!くっ、来るな!!!」僕を怖がった






「っ」



僕を否定された。








人殺しにも、殺人鬼にも、汚い人間にも、





僕は、否定された。














世界から見放された気分だった。







忘れたくて、逃げ出した。



見たくなくて、走った。




縺れる足を必死で動かして、転けて、また走って


行く場所なんて、逃げる場所も無いのに走る。走る。走る。