感謝しながら
悠莉に手を引かれるがまま
とにかく必死で着いていった
「さきの人見知りは
もはや病気だね」
そう、あたしは重度の人見知り。
あたしは目があまりよくないから
癖で目を細める
だから人はあたしを怖いと言う
でもこれをやってれば
大抵の人は近寄らないんだ
なのにあの大柄なひとは
なんの戸惑いも無く話しかけてきた
しかも近くで見たら
迫力満点
死ぬかと思った
「てか話しかけてきたの誰?」
「あれは清貴」
ダレソレ
あたしはてっきり
りゅうちゃんて人だと思ってた
「きよたか?」
「あーりゅうちゃんは
背高い人だよ
清貴はウチが空手やってた時
いたから知ってるんだ」

