「ねー!やばー!」


あたしが言うと
悠莉も優しい声で呟いた。


「あー、ねえ、
さっきから有希がいってる
りゅうちゃん?て誰?」

「あーなんか有希の友達で
隣の中学らしいよー」

「ほえ~
有希彼氏いんのにねー」

あたしたちが話していると
有希も会話に入ってきた

「彼氏は関係ない!
なかなか会えないじゃん?
花火来てるって言うから
だったら会いたいじゃん?」

なんか必死だな~



「あ、有希りゅうちゃんてひとのこと
好きなんでしょ!」


悠莉が言った


「え?は?
そーいうのじゃないから!
ほんとにほんとにほんとに!

でも会いたいから行こう…よ」


悠莉と目を合わせて笑った


「莉那、みか、結実
ちょっと移動しよー!」


有希の声がけで
歩き始めたあたしたち。