「もっとなんて言うの?
あの、人見知りかと思ったのに」
あ、そーだ
あたしったら人見知りなんだよ
「あー、平気な人は平気かも」
いや、そんな人は実際初めて。
会う前、話す前は
緊張して上手く話せる自信がなかった
でも全然平気
この不思議な感じ。
竜雅くんとは
お互いの色々な話をした
部活の話、学校の話、共通の友達の話
たった2時間くらいだったけど
すんなりと自分の話が出来た
何も考えずに素直に話せた
こんなに話せたの
竜雅くんが初めてかも。
「うん、やっぱ想像違うなー」
別れ際にボソッと呟いた竜雅くん。
あたしはそれを聞き逃さなかった
「どんな想像してたの?」
意地悪気に聞いてみた
「正直言うとなんか、
もっと静かで話しにくい人かと思ってた
崎本ってそーゆー人が好きだからね。
悪い意味じゃない。」
崎本くん、この間メールで聞いた名前
「あ、あたし
崎本くんと話したことないから…
崎本くんの間違いじゃない?」
「まぁ崎本が100パー同じタイプを
好きになる訳じゃないしね。
納得できるよ」
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バカなあたしは
理解不能だった。

