「もうすぐ学校行く時間じゃない?」 おばあちゃんが尋ねてきた。 「あっ、そうだね」 ランドセルを背負って玄関へ 向かった。 「もう行く時間が?」 …おじいちゃんだ 「ぅん」 「いってらっしゃい、気を付けてな」 分かってるよ。一々言わなくて言いよ。 私は頷いた。 おじいちゃんの顔も見ずに…