ついにお別れのときがきた。 親族がおじいちゃんの棺の周りに集まり花を置いていった。 「おじいちゃん?」 よんでも返事はしてくれない。おじいちゃんは穏やかな顔で眠っている。 …本当に死んじゃったんだね。おじいちゃん…ごめんね。 おじいちゃんの質問に 素っ気なく答えたりして… なのに…なのに、いつもこんな私に優しくしてくれて… 私、おじいちゃんに何も良いことしてあげられなかった。 ごめんね……いい孫じゃなかったでしょ?