『そうか。それもそうだな』 「なに?何で?」 『いや、俺ら暇だからなんかしようか、って話になってて。 あとで遊びにいくよ』 「うん、分かった、待ってるね」 『おう。 なあ、ゆずか』 「ん~?」 その時、あたしは飛鳥が電話越しでニヤニヤしながら何かをたくらんでいるのを 察してしまった。 「あ、飛鳥……?」 あたしが聞くと飛鳥はこう言った。 『ここの風呂、混浴なんだぜ? ……一緒に入ろうな?』 まるで本当に耳元で囁くような声で あたしに言ったのだ。