そんなやりとりをしながらもあたし達は夏実さんたちに用意してもらった
部屋へと案内された。
「はい、女の子たちはこの部屋ね」
部屋の扉を開けてもらって部屋を覗くとあたし達は一気に歓声を沸かせた。
とても広い部屋なのはもちろん、
掛け軸や生け花などが設置された純和風の部屋になっている。
そしてそこから景色は
まさに絶景だった。
「こんなにいい部屋、用意してもらって…いいの?」
「ゆずかやゆずかの友達のためだもん、気にしないで」
そう言うと夏実さんは綺麗な笑顔を見せた。
「じゃあ夕食は19時に持ってくるからそれまでゆっくりね」
「「「はーい!」」」
夏実さんが部屋を出で行ったあと、あたし達3人は荷物をおいた。

