それから2時間後。
無事に夏実さんが待っている『華屋』へと到着した。
着物を身に纏った夏実さんは凄く綺麗で
それでいて明るくあたし達を迎えてくれた。
「夏実さん!」
「ゆずか、久しぶりね。
あーくんも久しぶり」
「久しぶりです。
お元気でしたか?」
「うふふ、元気だったわよ。
それより、ゆずかとは仲良し?」
「はい、ラブラブです」
「あら、てことはようやく付き合えたのね!
おめでとう!ゆずか、鈍感で大変でしょう」
「流石夏実さん、よく分かってますね(笑)」
「ちょっと待ってよ!」
そこにあたしの突っ込みが入る。

