大地に手をひかれて着いた場所は、
どこにでもある喫茶店の1つだった。
「喫茶…店?」
「そ。
ここの抹茶ラテがマジで美味くて超おすすめ♪」
入った瞬間、チリン、と可愛い鈴の音が響いた。
「いらっしゃいませー…って、
大地くんじゃない、またサボり?」
呆れたように言うとても綺麗な店員のお姉さん。
「いいじゃねえかよ、
別に講義についてけてんだからよ」
それに反抗気味で返す大地。
「ったく、もう。
こんな可愛い彼女連れてきちゃって。
とりあえず、好きな席座って待ってて」
「かのっ…!?」
あたしは綺麗な店員さんにそう言われてきっと顔を赤くした。

