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「へー、その空ちゃんと大地くんとやら双子と仲良くなったのね、
ゆずかにちゃんと友達出来てよかったわ」
「何それ、恵、お母さんみたいだよー(笑)」
「だってゆずかは人見知り激しいからねえ」
「確かに…、でも理学部の4人でいると結構楽しいんだ」
「それはよかったわ、
私もその双子に会ってみたいなあ」
久しぶりに恵と一緒に大学へ通っている朝、
あたしは空と大地の話をした。
「でもその2人の噂はちょっと耳にしたことあるかも」
「え?どんな噂?悪口じゃないよね?」
「違う違う、
『理学部に美男美女な双子の兄妹がいる』って噂がね」
「わああ、流石空と大地…」
「でもそれ以上に『理学部に美男美女のカップルがいる』って噂のが広まってるけど」
「え!?誰それ!?」
「あんたらに決まってるでしょ」
「それはない」
「…………そうね、そういうことにしましょうか」

