飛鳥はあたしを抱き締めたまま、言う。
「俺はな、
何事にも、誰のことに対しても一生懸命になれるゆずかが好きだ。
感情を沢山持ってるゆずかが好きだ。
どんな俺も受け止めてくれるゆずかが好きだ」
「飛鳥…ひゃあっ!?」
飛鳥はあたしの髪や唇に触れながら続ける。
「この漆黒の黒髪も、
真っ赤な唇も、
白い肌も、
華奢な手足も、全部、全部、ゆずかの全部が好きだから」
「……ありがとう」
「そんな俺を、ゆずかは嫌いか?」
「そんなわけない。
大好き、愛してる」
「だろ?
何せ俺だからな!」
「それは意味わかんない」
「おい」
「ずっと一緒にいようね?」
「嫌だっつても離さねぇけど?」
「離しちゃやだ…」
「分かってるって」

