あたし達の朝はいつも戦いだ。





「ゆずか、遅い」


「ごっ、ごめん!!」


「ったく、さっさとしねぇと今夜お仕置きだけど??」


「はあ!?やだよーっだ!!」



べーっと、舌を飛鳥に向けて出して反抗する。




「…逆効果」



飛鳥はあたしが支度しているというのにも関わらず、あたしの身体を抱き寄せ…、



「んっ…」



甘い甘いキスを落とした。




「だからっ!!
毎朝毎朝やめてって言ってるでしょー!!!」


「ってぇな!!」





―――悲しいことにこれがあたし達の普通の朝なのだ。