流波君が大切にしていたネックレスを寮は泣きながら握りしめていた ずっと言っていた 戻ってきて、戻ってきて って何千回も聞いた でも戻ってはこない むなしい心の叫びだけが広い船長室に響き渡る 他の部屋には聞こえないくらい小さい声 なのに広い海いっぱいに響き渡る声 あたしはそう感じた