C'est la vie!




ミス ユウキ―――……


「って!ぇえ!!あたし!?」


あたしはびっくりして自分を指差すと、


「モップのことじゃないと思うけど。だってこれ百年以上も前の日記だよ??」


そ、そりゃそーだ。


「偶然かもしれないし」


そ、そうだよね…


「どうやらヘンリーさんはこのユウキさんにかなり好意を持っていたようだ。そしてユウキさんも少なからずヘンリーさんを好いていた様子だよ。


近くのカフェで二人で珈琲を飲んだとか、二人一緒に図書館に出かけたとか。


ユウキさんに自転車の乗り方を教えてあげたことも書いてある。この時代自転車は男の人の乗り物だったみたいだね」


「へ、へぇ…。でもクロウさんがその日記のヘンリーさんだとして、想像できる??何て言うの…まるで中学生デートみたい」


“あの”クロウさんが喫茶店でコーヒー飲んだぐらいで浮かれてる!?信じられないよ!


現役を舐めんなよ!あたしだって零くんと喫茶店でお茶したり、図書館行ってお勉強したり…


ってかそれ以上が想像できないだけなんだけどね。


「この時代はこれが普通だったんじゃないかな?」


と零くんは苦笑い。


「今みたいにケータイもなければ、車も普及してなかっただろうし、映画館も漫画喫茶もないだろうし、ましてやラブホテルなんてもんもないだろう


それこそ結婚するまで、若い男女が二人で外を歩くなんてこと常識では考えられなかったんじゃない?」


ら、ラブホテル!!!?


零くんの口からそんな言葉が!


「れ、零くんは行ったことあるの??」


ミサトさんと…


考えたくないのに、ふっと過ぎった。あのきれいな女の人の姿。


ブリトニーさんの笑顔。


だけど


「残念ながらないよ」


零くんはにっこり。


ない……そのことにほっ。


ってか残念ながら!ってどーゆう意味よ!