考えるのよ、明日未。
クロウさんが隠しそうな場所を。
あの心臓は零くんが大切にしてたものだ。まるで愛しいものを守るように、彼の手のひらで抱かれて―――
ミサトさんへの気持ちを暖めるように、包み込むように。
気持ちが伝わるように。
願いを込めて―――
願い………
「……あ」
あたしは目を開いた。
それは閃きに近かった。
慌てて窓の外を見ると、ほとんど陽が沈んで、空を彩る濃い紫色の割合いがさっきより増していた。
違うかもしれない。
だけど今はこの勘に掛けるしかない!
「零くん!行こう!!あの中央の塔の出窓だよ!」
あの心臓―――…もといセラヴィはあの出窓にある!
あたしはそう直感した。



