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「―――っ!!」
あたしは飛び起きるように半身を起こした。
「………夢?」
慌てて辺りを見渡すと、昨日眠りについたお屋敷のお部屋の中で、ボロボロのカーテンから明るすぎるぐらいの陽光が部屋を照らし出していた。
「朝……?」
目をまばたいて、再び視線を巡らせて気付いた。
零くん!いない!?
嘘!
もしかしてあたしを残して成仏しちゃった!!
慌ててベッドから飛び上がり、部屋を飛び出すと、
ドンッ!
部屋を出た瞬間、誰かと激しく衝突してしまった。
「ぃったぁ…」
そう高くもない鼻を打って、押さえると
「すまない、アスミ。私としたことが」
と、申し訳なさそうに…そして心配そうにクロウさんがあたしを覗き込んでいた。
「クロウさん!零くん、どこですか!?もしかして成仏しちゃったんですか!」
あたしは鼻を押さえながら、痛いのを我慢しながら…(って言うか幽霊でも痛いって感覚があるんだ。新発見だよ)勢い込んだ。
「レイ?レイなら、さっきあっちで…」
とクロウさんが振り返って廊下の奥を振り返ると、
「あ、おはよ~結城さん。起きた?」
と、のんびりした声で零くんが現れた。



