零くんはかっこいいけど、よく分かんなくて。
不思議くんだけど、優しくて―――
頼れるし、
何か零くんと居ると―――
すごく安心できるんだ。
ベッドに横たわると、疲れのせいかいつの間にかうつらつら。
幽霊でも眠くなるんだね……
揺れる視界の中、ベッドの端に腰掛けた零くんの袖をきゅっと握った。
零くんは穏やかに微笑んで、あたしを見下ろしてくる。
反対側の手で零くんがあたしの前髪を優しく撫でた。
その手つきはとっても優しくて―――
その感触はお母さんの手に少しだけ似ていた。
お母さん……
会いたいよ…
お母さんのことが思い浮かんで、またもじんわりと目尻に涙が溜まっていく。
零くんがその涙をそっとぬぐってくれた。
「巻き込んでごめんね。
守れなくて―――
ごめんね」



