C'est la vie!




出窓をきっちりと閉めて、あたしたちは行きに昇ってきた階段をゆっくりと降りた。


「危ないから。落ちてまた出戻りなんてイヤだから」


と言って、零くんがしっかりとあたしの手を握ってくれる。


ドキリとして零くんを見上げると、


少しはにかみながら零くんが白い歯を見せて笑った。






「なんて口実付けるけど、ホントは手を握っていたかっただけ。


幽霊だったときはあんなに簡単にできたのに、





何か凄く―――勇気いるし、恥ずかしいよね」





「あはは……あ、あたしも!」



って言うか幽霊のときも緊張してたけどね!


キラッ


頭上で何かが光った気がして、あたしは顔を上げた。


そこは夢で見たシャンデリアが、今はぼろぼろに朽ちて下がっている。


あの夢―――……


あたしは何でクロウさんとユウキさんのあの夢を見たんだろう。


二人があのシャンデリアの下で、愛おしそうに抱き合う姿を―――…




クロウさんの話によると、零くんの場合、零くんとあたしの想いの強さがリンクしたからって言ってたけど……


じゃ、あたしはあのときクロウさんの想ってることとリンクしたってこと―――……?






「さよなら。もう一人の明日未」





階段の手すりからあの女の人……ユウキさん…ううん、若いときのひいおばあちゃんが




あたしに向かって手を振ってて、



あたしは無言で笑顔だけを浮かべた。






あのときあたしはひいおばあちゃんの気持ちとリンクしたんだね―――





クロウさんに会いたい、そう想ってたんだね





おばあちゃん、明日未はおばあちゃんの分まで






幸せになります






おばあちゃんが愛した人の血を引く






この人の手を握って―――