「そんなの何の役にも立たないよ!」
思わず怒鳴って慌てて口を噤んだけど、零くんはまったく気にしていない様子。
「どうやら君のお友達が様子を見に来て、倒れてる俺たちを見て救急車を呼んだみたい」
「みたいって…何で分かるのよ…」
「駆けつけた救急隊員とか、君のお母さんが血相を変えて話してることを聞いてたんだ」
「聞いたって…やっぱ生きてるじゃん」
あたしはまたもちょっと零くんを睨んだ。
だけど零くんは肩をすくめて天井の方を指差した。
「残念だけど、その様子を俺はふわふわと漂いながら見てたの。幽体離脱っての?」
ゆ、幽体離脱……
「あ、ちなみに俺は即死。打ち所が悪かったらしい。痛みも感じずあっけなく」
み、認めたくないけど…
「あ、あたしは……?」
「君は失血多量によるショック死。救急隊員が駆けつけたときは、もう息がなかった」
嘘……
零くんが即死で、あたしもほとんど即死で―――…
つまりあたしたちは…
「いい加減認めたら?死んでるってこと」
零くんが冷めた目であたしを見下ろして、腕を組んだ。
そ、そんな――――!!!



