あたしたちはクロウさんの声に耳を傾け、そして顔を見合すと
そっと手を握り合った。
零くんの手からは幽霊のときよりもあったかいぬくもりが伝わってくる。
あたしを―――零くんを
大切に想う人は、いつだってすぐ近くに居る。
忘れないで。
忘れないで―――
すぐ近くにいる。
バサバサッ
遠くで羽の音が聞こえて、振り返ると
そこには誰も居なかった。
「さよならアスミ。
さよならレイ。
またいつか会おう―――」
「バイバイ坊や。アスミ♪また遊びましょ~ね♪」
二人の声が空から聞こえた気がして、あたしたちは目を細めた。
またいつか
会える日まで
さよなら
そして
ありがとう



