表情とか…顔のパーツとか……
あと、変なとこも。
ってか零くん大きくなったらクロウさんみたいになるの!?
……それはイヤだな。
「俺はあそこまで女好きじゃありません。好きだけど、普通レベル」
普通レベルって何を指して普通なのか分からないケド…
「俺にはたった一人でいい。
結城さんが居てくれれば、それで充分」
にっこり笑う零くん。
いるよ―――あたしはあなたの隣―――
ずっとずっと
離れないよ。
――――
―
ときは流れ―――春。
色々…本当に色々あって驚かされたこともいっぱいだったけれど、
あたしはこの春、
憧れの高校に見事受かりました!!
サヤカとアヤメとは別々の高校になっちゃったけど、彼女達もそれぞれ第一志望に受かり
桜咲く♪
イェーぃイ!!
零くんと同じ制服!零くんと同じ校舎☆
あたしの初カレ零くんは一年先輩だから望めばいつでも会える距離だし♪
初カレ…って言葉に思わず顔がにやける。
なんて素敵な高校生活!♪
と、始業式その初日に
「ねぇ一緒に帰ろうよ」と零くんから早速下校のお誘いがっ!!
「あのお屋敷…俺たちが閉じ込められてたお屋敷だけど、あそこ取り壊しされるって」
零くんの言葉を聞いて嬉しさ半分、悲しさ半分に変わった。
「何で!」
「元々取り壊される予定ではあったんだよ。あそこ俺の父さんの土地だけどさ、古いし危ないし…
実際俺たちが事故に遭ったのも事実だし」
「そっか……また、次のけが人とか出たら大変だもんね…」
気落ちしていると、
「だからさ、最後にもう一度見に行かない?」
零くんがちょっと古びたアンティークみたいな鍵をぶらさげてにっこり。
あのお屋敷の土地は零くんのお父さんの土地で、どうやら手入れされてないほったからしのお屋敷の鍵を零くんが持ち出してたみたいだ。
だから零くんはあのお屋敷に入れたわけで。
「行く!」
零くんの笑顔にKO…されたのもあるけど、あたしは最後にもう一度
あのお屋敷を見てみたい。
あたしたちが出逢った
あの場所を―――



