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何だか気恥ずかしくて、あたしは赤くなった顔を隠すように両頬を包みながら目を上げた。
「ところで零くん?何で零くんはいつもあのお屋敷に居たの?あそこ鍵が掛かってて入れないんじゃないの?」
「あ~あれね…」
零くんが何か答えるときだった。
「烏丸さん。烏丸 零さん―――
検査の時間ですよー」
女性看護師の人が顔を出して、あたしたちの話は中断された。
ん゛??
たった今知ったけど……零くんの苗字って
「カラスマ……?」
ちょ、ちょっと待って!
カラスって……!
検査に向かおうとしている零くんがちょっと意地悪そうに振り返って、
「やっと気付いた??そうだよ、ヘンリー烏丸2世は俺のじいちゃん」
ヘンリー烏丸2世……
カラス…英語のスペルはCrow。
クロウさんのフルネームは
Henry Crow.
―――クロウさん!!
「ってことは……」
あわあわと零くんを指差すと、
「クロウさんは俺のひいじいちゃんってことになるね♪」
クロウさんが零くんのご先祖さまーーー!!?
に、似てるはずだ!!



