零くんはバツが悪そうに俯いて、僅かに顔を赤くする。
ううん
かっこ悪くなんてないよ。
人を好きになったら、同じだけ傷つくことも考えるもん。
でも傷ついても、きっといつか立ち直れる
生きてさえいれば、あたしたち道は違っても
絶対に幸せになれる―――
だから前に進むの。
どんな結果が待っていようと―――諦めるわけにはいかないの。
「俺は―――」
零くんがきゅっとあたしの手を握って、顔を上げた。
ほんのり赤くなった頬が、幽霊のときには見られなかったからなんか新鮮かも…
「健やかなるときも、病めるときも、 喜びのときも、悲しみのときも、
明日未を愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓います」
それは誓いの言葉―――
喜びのときも、悲しみのときも―――
命ある限り
「結城 明日未さん―――
俺の彼女になってください」
あたしもだよ。あたしもこの命ある限り―――零くんの傍を離れない。
「はい。喜んで」
あたしは涙が溢れそうになる目頭をそっと押さえて
零くんを見つめた。



