零くんのお友達が帰っていったあと、
「だってさ俺、結城さんにかっこいいって思われたいもん、やっぱり」
と零くんは唇を尖らせて腕を組む。
へ!!?
そ、それって―――……
思わず目をまばたいて隣のベッドに座っている零くんを見ると、
「ね?♪」
と意味深ににこっと笑う零くん。
う゛ーーーあたしこの笑顔に弱い。
クロウさんもこんな笑い方してたし……また、あの人と重なるところを発見してしまって、
「クロウさん…今頃何してるのかなぁ。あの世でユウキさんと奥さんの修羅場が展開してなきゃいいけど…あ、あとブリトニーさんも」
「さぁ~それはどうだろうね~。あの人はあの人だから」
零くんは気のない様子。
あ、ブリトニーさんで思い出した!
「ね、ねぇ零くん!ブリトニーさんがミサトさんじゃないって!どうしてあの人がモップだって思ったの!!?」
「デイジーのチョーカー。あれ俺がつけたから。あと、左目の下に…」
「あー…あの印象的な泣きぼくろ」
「あれ、ほくろじゃなくて蜂に刺されたあと。蜂に刺されちゃったあとあそこだけ毛が生えてこなくって、ああなっちゃったの」
はー…そーだったの!
じゃ、じゃあミサトさんは!?
「ブリトニーさんがミサトさんじゃなかったら、ミサトさんとっくの昔に成仏してたのかな…」
おずおずと聞くと、
「成仏ぅ?」零くんが顔を歪めて頓狂な声を上げた。
「へ?だってミサトさんは遠くに行ったって…」
「死んだなんて言ってないけど。ってか勝手に殺さないでよ。美紗都はロンドンだよ。
旦那さんの仕事の都合とかで」
零くんが呆れたように目を細めた。
ロンドン―――……
あたしは目をまばたいた。
ぇえ!!ミサトさん、実は生きてる!!?



