「外に出られる可能性は少ないけど、
でも最初にブリトニーさんを見たのもあの穴の下だったし、もしかしたらブリトニーさんはそこから出入りしてるのかも」
そう言って零くんを説得すると、あたしたちはすぐに落とし穴の場所に向かった。
それはあたしたちが利用しているお部屋のすぐ近く。
こないだは夜だったけど、場所まで忘れてはいなかった。
「ここだけ新しい板が貼り付けてある」
零くんが床を叩くと、
コンコンっ
と乾いた音がした。
「まるで意図的に隠してあるようだ」
その板自体は古そうだけど、それを打ち付けてある四隅の釘は結構新しいし、簡単に抜けないよう、しっかりと打ち付けてある。
「零くん、どうしよう。簡単にはがれそうにないよ」
あたしが零くんを不安そうに見ると、
「結城さん、俺たちは今生身の身体じゃないんだ」
零くんはちょっと余裕の顔でにっこり笑ってあたしの手を取った。
「へ!?」
急に手を握られて、またもドキっ!!
ぎゅっ
あたしを引き寄せて、抱きしめると
ってか抱きしめられてるんだよ!!あたし。
この大好きな零くんに!!
嬉しさと緊張で、心臓が爆発するかも!!
キャーーーー!!
って喜んでる場合じゃない。
「しっかり捕まってて」
零くんの身体は、ってか抱きしめられているあたしもだけど
ふわりと宙に浮き、
その瞬間、急降下した。
爆発……
どころじゃない!!
「ギャーーーー!!!死ぬぅ!!」



