青いガラスのような瞳―――
すらりと高い身長。
いつもと変らない色っぽい笑みを浮かべて微笑むとクロウさん…ううん、ヘンリーさんは女の人に近づいた。
やっぱり―――
クロウさんがあの日記を書いた人―――ヘンリーさんだったんだね。
クロウさんは女の人の肩にそっと手を置くと、甘さを滲ませた笑顔で彼女に何か囁いた。
女の人はくすぐったそうにちょっと笑って身をよじる。
クロウさん……すごく幸せそう。
いつも変なのに―――すごく優しい目でその人を見るんだね。
すごく―――愛してたんだね。
「Henry,I love you」
滑らかな英語で女の人はクロウさんを見上げると、おずおずとクロウさんの頬に指を滑らせた。
「ボクも」
つたない日本語でクロウさんが彼女の手を握る。
クロウさん、今は日本語ぺらぺらなのに。
ってか百年もここに居ればイヤでも覚えるか……
クロウさんは彼女の肩を引き寄せて、微笑みかけた。
「ボクも愛シテル。
キミに教えてモラッタ日本語、ボクはちゃんと言えてるカナ
アスミ」



