ピ…ピ…ピ…


あれ?さっきより電子音の間隔がほんの少しだけ早くなったような。


不思議に思ってうっすらと目を開ける。




白一色の世界が目に飛び込んできて、まぶしいぐらいの光が瞼の裏を照らし出す。


思わず一度目を閉じて、恐る恐るもう一度目を開けてみる。


光に慣れていないあたしの視界の端で、お母さんがハンカチで目元を押さえながらあたしを覗き込んでいるのが分かった。


お母……さん?


「!」


お母さんはびっくりしたように目を開いて、


「あ、明日未!!明日未が目を開いたわ!!!」


そう勢い込んだ。


「「え!!?」」


サヤカとアヤメも慌ててあたしを覗き込む。


サヤカ…アヤメ……


なんか…久しぶりだね……





これは夢……?




天国に行っても、あたしは夢を見ているんだ。



もう会えないと思ってたのに、




夢でも会えて良かったよ。