「あ!洸紀さん!」
「あのなぁ…俺一応医者なんだけど…
 わかってる?梨緒ちゃん」
「え!洸紀さんて医者だったの!?」

あたしはいつものように返事をする。

「いい加減この会話やめねーか?
 あとおまえら声でかすぎ…
 ここ病院なんだぞ…」

あたし達は知らない顔をしてまた
夕陽と笑った。

いつもとかわらない楽しい生活。

楽しいけどあたしにもやりたいことがある。

ここではできないこと…
恋人と幸せになっていつめんと馬鹿騒ぎ
して普通に生活がしたい…

あたしは心からそう思っていた。