でもこのときあたしは
この小さな子の変化にも気がつけなかったんだ…


「お姉ちゃん…
 良かったね」
「うん。ありがと」

その時の夕陽はなんだか少し悲しそうに見えた。
でもそれはあたしがいなくなるからだろうと
かってに予想していた。

その時携帯がなった。
『今丁度休み時間w
 まじで!?
 おめでとー!!  
 皆で待ってるよ
From 鈴菜』

いつめんとまた馬鹿騒ぎがしたい。

はやくもあたしの心臓は高鳴っていた。

ガラガラガラ…