その日の夜はてきとーに何かを探して食べた。
病院では愛想をふりまき
学校では病院でできないことを思い切りやった。
楽しければ良いじゃん。

高校生のあたしはそんな軽いことしか考えられなかった。
いろんな人からのメール。
きっと学校ではあたしが帰ってくるといううわさがでたのだろう。
明日が待ちどうしい。
こんなにも学校に行くのが楽しみな高校生はめったにいないだろう…


でもあたしは知っている。
この楽しさには限りがあることを…

あたしが病院を出られた理由…
それはあたしの命に限りがあるから。
余命宣告―…

高校生にはまだはやすぎる。
これから普通にやりたいことがたくさんある。

あたしの今の夢は普通の生活をしたい。
死にたくないそんな暗い夢だった。

普通の人には当たり前のことを
あたしはできない。
でもあたしは小さいころから自分に言い聞かせるんだ…