明莉チャンが中から出てくる。 「あっやっと来た~。達哉遅いんだけど」 「ごめんごめん。色々大変なんや」 陽がなんとなく気がついたのか露骨に嫌そうな顔をする。 「明莉?今から何を――――――」 さーちゃんは陽の顔を見たとたんだまる。 「ごめん、明莉。桜用事思い出したっ」 そぅ言って走り出した。