「約束、しちゃったからな・・・」
親父が呟く。
『桜の時間は桜がしたいようにする』
半年前のあの日、俺ら家族は桜とそぅ約束した。
「でも、あいつ・・・。楽しそうだったな」
「えぇ、楽しそうだったわね」
結婚して家を出てからあんまり桜に会ってなかったけど、あの日以来、桜が心から笑っていたのを初めて見たかもしれない。
「明莉ちゃんが一緒なんだから大丈夫だろ。
そんなことより、あいつもしかして好きな人でもできたんじゃねぇ?いつもより気合い入ってなかった?」
「そぅね~。もしかしたら彼氏かもよ」
俺とお袋の会話に親父は目をうるうるさせていた。

