翌日の夕方、桜に頼まれたものを持って病室へ入る。 「買ってきたよ~」 「ありがと」 「iPodなんて何に使うの?」 桜に頼まれたのはiPod。 「録音、したいの」 「録音?」 「そぅ。桜ね、もぅ字、書けないみたい」 桜の視線の先にはくしゃくしゃに丸められた紙の入っているゴミ箱。 桜が何をしたかったのか察したアタシは静かに病室を出た。