「っそんなことより、陽くん桜の名字知ってたんだね!」

沈黙を破るかのように明るくそぅ言われた。

「それくらい知ってる」

「そっか~」

「桜も、太陽があるからキラキラしてるんだねっ」

桜が手を差し出す。

「陽くん部活でしょ?引き留めてごめんね。行って行って!」



そのときアイツの目が潤んでいたように見えたのは気のせいだったんだろうか。