「あっコレもらってもいい?」

俺の机にのっていたチョコレートを指差す。

「ダメ」

俺はそぅ言いながらチョコレートをポケットにしまう。

「えぇー…。桜ねぇ、お菓子の中で1番チョコが好きなの」

「あっそ」

「陽くん冷たいっっ。桜は―――――」

キーンコーンカーンコーン

丁度いいタイミングで予鈴がなった。

「予鈴なったぞ。ほら教室帰れ」

まだ何か言っているのを無視して廊下に出す。