一瞬時間が止まったような気がした。 オレは、桜のそばにいたら邪魔な存在なんだろうか。 そんなオレの考えは桜のお母さんの言葉によってかき消された。 「桜はもぅ長くはないわ。それはわかるわよね?」 ためらいながら頷く。 「陽くんには、陽くんの人生があるでしょう?桜の最期のときあなたがそばにいたら、あなたは一生桜から離れられなくなる。そんな未来をあなたに歩ませるわけにはいかない」 この人達は本気でオレのことを考えてくれている。 そぅ思ったら、胸の奥が熱くなった。