「陽くんはいいなぁ」

「は?」

突然そんなことを言われて聞き返す。

「陽くんの"陽"は太陽の陽でしょ?みんなを明るく照らしてるんだよ」

急にロマンチックなことを言われて驚く。

「輝いてるってうらやましいな」

「お前だって一応月嶋じゃん。月だって光ってるだろ」

自分の口からこんな言葉がでるなんて思ってなかったる

「ううん。月はね、太陽がなかったら光らないよ。自分1人じゃ、ダメなの」

そぅ言ったときのアイツの顔はなんか寂しそうだった。