「そぅなんだ。お姉ちゃんに、病気のこと全部聞いた?」 「イヤ、聞いてへん」 「そっか」 さーちゃんは窓の外を見てため息をつく。 「アレ見て」 さーちゃんは『陽華大学病院』と書かれた看板を指差す。 「アレを見るたびにね、陽くんのことを思い出しちゃうの」 さーちゃんの目には涙がたまっていた。