少しの沈黙のあとに明莉が口を開く。 「みんなにも、そろそろ言ったほうがいいんじゃないの?」 「それは、できないよ」 「どうして?みんな桜のこと心配してるんだよ?」 「だから言えないのっ!みんな、遠慮するでしょ?そんなの、イヤだよ…」 そんなの、辛いだけだよ。 「…そっか」 明莉の後ろの窓から見える紅葉の木。 赤い葉が落ちる様子がとても切なく感じた。