「別に全然元気なんだよ?」 『そっか。無理、しないでね?』 明莉の心配そうな声に対してできるだけ明るく言う。 「平気平気。髙野センセイ頭固いから入院させられるだけだよ」 スッ 後ろからケータイを取られる。 「頭固くて悪かったね。他の患者さんの迷惑になるから電話は外でね」 髙野センセイが後ろに立っていた。 「もぅ。わかったから返して」 「ダメです。検温するよ。そういうことだから明莉ちゃん、またあとでね」 そぅいって電話を切られてしまった。