だんだんと時間が経つにつれて、
酔ってきた自分は、
近くにいた女の子に
善風を呼んでとお願いした。


善風は、いつも見慣れたユニホーム姿ではなく、
今時の女の子らしい服装だった。


「お疲れ様です。」

その一言だけで、今まで忘れていた恋愛感情が
一気に膨らんできた…

お互いが余り良く知らないけど
昔から知っていた様な感覚に包み込まれ
会話が弾んだ。

だんだんと話すにつれて
周りの声が聞こえなくなって
2人だけの世界に入っていった。



お酒の勢いに助けられて
今まで言えなかった一言を言った。


「じゃあ今度飲みに行こうよ…」

「ぜひ行きましょうよ」

社交辞令かとおもいながらも、
連絡先の交換をした。


会も終わり、店を出ると
予定より早く、嫁の美沙が迎えに来ていた。

その姿を見られたくないと思い、
車に飛び乗って帰路に着いた…


寝る支度をした時、
一通のメールが届いた。

…お疲れ様です。
とっても楽しかったです。
今度ぜひ、飲みに誘ってくださいね。
待ってます。


そのメールを嫁に気付かれずに
…じゃあまたね。
と一言返信した。