夏休みが終わって、
お疲れ様会とは名ばかりの飲み会の当日、
スタート時間の30分前に着いた自分は、
とりあえず、見渡せる真ん中の席に座った。

だんだんとみんな席に座ってきたが、
まだ自分の席の周りは空いていた。


「お疲れ様です。」


待ちに待った善風がやって来た。
自分は、周りの目を気にして
ただ近くに座れと祈るしかなかった。



善風と目があった…


だけど、善風は、他の人に誘われ、
向かい側のテーブルに座り
ただ背中を見るしかできなかった…